遺産分割協議書や遺言書の書き方 ~不動産の記載の方法について~

後でトラブルにならないように正確に記載しましょう

 「遺産分割協議書」や「遺言書」を専門家に依頼せず作成するという方々が多くなってきたように感じます。

 専門家へ依頼せずに作成する際に、不動産をどのように記載すれば良いか悩む方が多いのではないでしょうか。「自宅の住所を書けばいいのかな?」といった疑問を持たれる方が少ないないように思います。

 「遺産分割協議書」や「遺言書」に記載する不動産の情報が不正確だと、後で登記ができないといった大きなトラブルにつながる可能性があります。

不動産の情報を正確に記載するための準備

 まず、登記事項証明書を法務局で取得しましょう。よほど特殊な事情がない限り、最寄りの法務局で全国各地の登記事項証明書を取得できます。窓口に行き、登記事項証明書を取得したい旨を係の方へ伝えれば、交付請求書の書き方を教えてくれます。

 登記事項証明書を取得する際に必要な情報としては、所在、地番、建物であれば家屋番号が必要になります。これらの情報については、毎年送られてくる、固定資産税についての納税通知書に同封されている課税明細書に記載がありますので、そちらを持参されることをお勧め致します。

不動産の記載の仕方

 登記事項証明書に記載されている情報をそのまま「遺産分割協議書」や「遺言書」に転記すれば、間違いがありません。

 登記事項証明書に記載されている、転記すべき主な項目以下のとおりです。

土地

   所在(例:世田谷区南烏山○丁目)

   地番(例:123番4)

   地目(例:宅地、田、畑など)

   地積(例:150.00平方メートル)

建物

   所在(例:世田谷区南烏山○丁目123番地4)

   家屋番号(例:123番4)

   種類(例:居宅、共同住宅)

   構造(例:軽量鉄骨造かわらぶき3階建)

   床面積(例:1階 60.00平方メートル、2階 50.00平方メートル、3階 40.00平方メートル)

 これらの情報を、「遺産分割協議書」や「遺言書」に、登記事項証明書の記載通りに正確に記載することが重要です。以下、具体的な不動産の情報の記載例を挙げますので参考にしてください。

土地の記載例

土 地
 所    在  世田谷区南烏山○丁目    
 地    番  ○番○
 地    目  宅地
 地    積  ○○.○○平方メートル

建物の記載例

戸建ての場合

 
 所    在  世田谷区南烏山○丁目○番地○
 家 屋 番 号  ○番○    
 種    類  居宅
 構    造  木造スレート葺2階建
 床  面 積  1階 ○○.○○平方メートル
         2階 ○○.○○平方メートル

マンションの場合 ※敷地権付区分建物の場合

 一棟の建物の表示
  所    在  世田谷区南烏山○丁目○番地○
  建 物 の 名 称  ○○タワー

 専有部分の建物の表示
  家 屋 番 号  南烏山○丁目○番の○
  建 物 の 名 称  ○
  種    類  居宅
  構    造  鉄筋コンクリート造1階建
  床 面 積  ○階部分 ○○.○○平方メートル

 敷地権の表示
  符    号  ○
  所在及び地番  世田谷区南烏山○丁目○番○
  地    目  宅地
  地    積  ○○○.○○平方メートル
  敷地権の種類  所有権
  敷地権の割合  ○○○○○○分の○○○○

遺産分割協議書や遺言書の書き方についてのご相談は司法書士あおぞら法務事務所まで

 インターネットを見ながら自分たちで作成したという遺産分割協議書をご持参される方、書籍を見ながら遺言書を書いたので確認してほしいという方等、いろいろな方のご相談を受けております。実際にそれらを拝見してみますと細かい部分で誤記や遺漏が見受けられます。

 専門家である司法書士に相談することで、より安心して手続きを進めることができます。ご自身で作成される場合でも、後で登記ができないというようなトラブルにならないように、まずは正確な情報を手元に用意することから始めてみてください。

 当事務所でも遺産分割協議書や遺言書の書き方等のご相談も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

著者:代表司法書士 佐々木 翔


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